海外旅行便利帳お客様の旅行をより快適▪安全に
海外でかかりやすい病気
- •風邪(予防法)
- ✔ 手洗い、うがいをする
- ✔ 睡眠を充分にとる
- ✔ 汗をかいたらマメに着替える
- ✔ 疲れを感じたら無理をしない
- ✔ ホテルの部屋等乾燥してると感じたら水分をシッカリととる
- •下痢(予防法)
- ✔ 暴飲暴食を避ける
- ✔ 冷たい飲み物の飲み過ぎ注意
- ✔ 生ものは避ける
- •熱中症(予防法)
- ✔ 水分をシッカリと取る
- ✔ 直射日光に長時間あたらないようにする
- ✔ 帽子などで日差しを避ける
- ✔ 肌が露出しない服装を心がける
- •高山病(予防法)
- ✔ 急に標高の高いところへはゆかない
- ✔ 薬を準備しておく
- ✔ 日差しに注意、高地では紫外線が強く日焼けにも充分な対策が必要
- •時差ボケ調整のコツ
- 生活リズム(時間)と体内時間にズレが出て体調のバランスを崩してしまうのが時差ボケです。出発前から訪問先の時間に合わせて調整したり、日光にあたることで時間のリズムをとっているので到着が昼間なら陽にあたるようにするのもコツの一つです。
- •生もの(水▪魚介類▪野菜▪果物)特に注意が必要
- タイトなスケジュールを組んでしまったために疲労から体調を崩してしまったなんて経験をお持ちの方もおられると思います。疲労からくる体調の変化は「おなか」にも厳しい条件です。前述しましたが、暴飲暴食を避けるのは当然としても、渡航先の衛生状態も充分に考慮して生もの(水▪魚介類▪野菜▪果物)を口のしないようにすることが原則です。万一、下痢を起こしたら、頻度や状態を観察し、早めに医療機関で診察を受けることをおすすめいたします。
- ✔ 下痢は体の防御反応の一つ:色々な病気の一つの表情であり、腸の中の悪いものを早く体外へ排泄しようとする防御反応です。
- ✔ 急性下痢と慢性下痢とがあります:急性下痢と慢性下痢では原因も対処方法も異なります。急性下痢は赤痢菌、腸炎ビブリオ性食中毒、ウイルスなどによっておこる急性の大腸の感染炎症、食べ過ぎやお酒の飲み過ぎなど、消化不良が原因で起ります。慢性下痢は消化吸収障害、腸の慢性炎症、アレルギーなどが原因で起ります。
- ✔ 胃腸を整え下痢予防:不衛生な環境下でなくても、下痢を起こしてしまうことがあります。脂分の多い食事等も胃腸にはかなり負担になります。日常からヨーグルト等の整腸効果のある食品をとることで善玉菌を増やし腸内環境を整えておくと良いでしょう。
- •さらに注意が必要なことは?(高山病▪日焼け▪熱中症など)
- 高山病:アンデス、アルプス、ヒマラヤなど高地を訪れる際には、高山病に対する備えが重要です。知らず知らずの内に体調を崩してしまうことがあります。高山病への有効な対策は序々に体を慣らしてゆくことです。めまい、息苦しさ、頭痛などを感じたら無理をせず休養を取るよう心がけてください。
- ✔ 日焼け▪熱中症:南国のリゾート地だけでなく高地でも日焼けします。日焼け止めクリームや帽子をかぶるなど充分な対策が必要です。特にお子様にはお気をつけください。熱中症は、直接日光の当たらなくても発症します。高温多湿な場所へ行かれる場合には特にご注意ください。水分を充分に補給し、静脈を冷やすことで体の熱も冷めやすくなります。
- •常用薬は持参した方がよい?
- 海外では医師の処方箋がないと薬を購入できない国もあります。また、日本人には強すぎるものもあるので、一般的な風邪薬、整腸剤などは日本から持参するようにしましょう。普段から薬を服用している方は、主治医と相談し、服用指示を受けるようにしてください。精神安定剤や睡眠導入剤等を多量に持っているとトラブルの元にもなりかねませんので、医師による証明書等治療内容がわかる書類を準備しておくことが大切です。
- ✔ 病院向けの個人情報と病歴を携帯:外国人医師の自分の病歴や治療歴をわかり易く伝えるための書類を英文で用意しておきましょう。
- ✔ アレルギーのある方は特にご注意ください:アレルギーのある方は、反応する医薬品等をよく理解しておく必要があります。
日本から持ってゆくと安心な一般的な医薬品
下痢▪胃痛 |
整腸剤▪下痢止め |
痛み▪発熱 |
解熱▪鎮静剤 |
虫刺され予防▪治療 |
抗ヒスタミン軟膏、予防に昆虫忌避剤 |
乗り物酔い予防 |
酔い止め薬 |
軽い怪我 |
抗生物質軟膏 |
時差ぼけ |
睡眠薬(向精神薬でないもの) |
その他 |
日焼け止めローションなど |
- •緊急時の対処について
- 海外旅行中に、突然亡くなるケースがあります。シニア層の死因の多くは病気によるものです。一つは環境が大きく変わることです。普段はお茶や水など手軽に飲んでいるのに海外では不慣れなため我慢してしまったり普段より水分を摂取することがあります。その結果血液が濃くなってしまい血栓ができやすくなったり心筋梗塞や脳卒中が引き起こされる原因になります。持病のある方は主治医に相談して英文の診断書を用意しておくことも大切です。
- ✔ シニア層の死因のトップは病気、旅行中は急激な環境の変化や、慣れない気候、ハードスケジュール等の要因が重なり高血圧や糖尿病等持病をお持ちの方は注意が必要です。
- ✔ 危険回避には充分な準備:海外の医療機関で的確な治療を受けるために、持病等のカルテデーターや必要な処方薬、アレルギーの有無、検査結果等を準備しておくことをおすすめいたします。
✔ 訪問先の情報収集:日本にはない病気が流行していたり、日本にいる時より感染する危険が高まる場合があります。特にシニア層や持病がある方は注意が必要です。
- •無理や我慢をせずに対処を、早めの処置が最善の方法は?
- 体調の異変を感じたら無理や我慢をせずに医師の診察を受けるな等素早く対処することが得策です。緊急を要する症状の時は、まずはホテルのフロントに連絡して相談することをおすすめします。日本語対応デスクがあれば本人に代わって症状を説明してくれたり通訳の手配もしてくれます。また、このような万一の事態に備え海外旅行傷害保険への加入を強くおすすめいたします。海外旅行傷害保険は、提携先の病院を紹介してくれたり、連絡や支払いまで処理をしてくれる契約もあります。
- •感染症への注意! 感染症の予防にはしっかりした知識が必要
- 長時間のフライト、環境や気候の激変、ハードスケジュール等、つい無理をしての疲れは免疫力を低下させてしまいます。風土病や流行性感染症にかかってしまっても、日本国内のような救急処置が期待できない場合もあるので事前知識が必要です。厚生労働省では、国別の感染症事情を発信しているのでこれらの事前情報を確認し、ワクチン摂取や危険地域とされる場所へは立ち入らない、生ものは避ける等自衛することが得策です。下痢▪腹痛▪嘔吐▪黄疸等が認められた場合は、「赤痢」▪「コレラ」▪「肝炎」等が疑われます。「マラリア」▪「テング熱」▪「日本脳炎」等は蚊を媒介して感染するので注意が必要です。
予防のために接種できるワクチン
A型肝炎 |
途上国へ1ヶ月以上滞在する方 |
B型肝炎 |
血液に触れる可能性がある方 |
日本脳炎 |
主に東南アジアで豚を飼ってる地域へ行く方 |
狂犬病 |
イヌ▪キツネ▪コウモリ等の多い地域へ行く方 |
破傷風 |
冒険旅行など怪我をする可能性のある方 |
食べ物からうつる病気
疾患 |
主な症状 |
予防方法 |
食中毒 |
下痢 |
食品の加熱 |
赤痢 |
血便▪腹痛▪発熱 |
食品の加熱 |
コレラ |
下痢▪嘔吐 |
食品の加熱 |
A型肝炎 |
倦怠感▪黄疸 |
食品の加熱▪ワクチン接種 |
こんな下痢は感染症が疑われます、下記症状は代表的な感染症の危険があります、病院で医師の診察を受けてください。
コレラ型 |
白っぽい水状の便が大量に出る:下痢便は白っぽく大量、水状なのが特徴です。「腸炎ビブリオ」、「ブドウ球菌による食中毒」などがこのタイプです。 |
赤痢型 |
血便が出て、便意が続く:血が多く、臭いが強い場合は「O-157」、緑がかり、血は粒上、臭いがあまりない場合には「サルモネラ菌による食中毒」が疑われます。 |
ウイルス感染型 |
悪臭はなく水のような便が続く:ウイルス感染型の下痢です。「ロタウイルスB群」、「カリシウイルス」、「アストウイルス」、「腸のアデノウイルス」、「ノーウォークウイルス」などが属します。 |
- •SARSにも充分注意を!
- SARS[Serere Acute Respiratory Syndorme]の略で日本語では「重症急性呼吸器症候群」といいます。原因となる病原体は新型コロナウイルスと考えられ、感染者の咳やクシャミなどによって飛び散ったウイルスを吸い込んだり、それらが付着したテーブルやドアノブを触った手で食事をしたり、目をこすったりすることで感染します。予防には免疫力を高めることや手洗いうがいが有効です。潜伏期間は2~7日。38℃以上の発熱で始まり、寒気、頭痛、体の痛み等の症状がみられます。まだ決定的な治療法が確立されておらず、前述の通りまずは感染しないよう自衛手段を取ることが得策です。
- •予防接種はどこで受ける?
- 予防接種はトラベルクリニックや各地の検疫所で受けることができます。
- »»» 海外感染症情報のホームページ